大富豪戦争

最近夜通し大富豪をしている。大富豪をすることで、中学or高校時代の合宿を思い出して懐かしむ遊び。というのは口実で、実際には対戦相手を面と向かって罵りあうための遊びである。もっと正確には、対戦相手を面と向かって罵る遊びである。自分は最強のカードがAしかなく、相手がジョーカーと2を二枚持っていても勝った。みよ、こんなところにも普段の行いの差はでるのだ。私がいかに真面目で礼儀正しく謙虚で善良で可愛いかということは、この日記、特に一つ前や三つ前の日記を読んでもらえばおのずから分かると思う。
善良までは認めうるが、まだその可愛さが分からない、という方にはこの日記を欠かさず読むことをオススメする。そうでない方にも欠かさず読むことをオススメする。噛めば噛むほど味がでる、というではないか。同様に、読めば読むほど可愛さがにじみ出ると考えてもらえばよい。ただし、本当に可愛く思えてきた場合は、ただちに病院に行き、脳に重大な欠陥がないか調べてもらうべきである。
さて、そのように普段から真面目で礼儀正しく謙虚で善良で可愛い私は、幸運の女神に見守られているはずであり、相手に負けるはずがない。しかし、次にきたカードは全て10以下の最弱のカードであった。革命はできそうにもない。このままでは相手に罵られてしまう。私は自信たっぷりにこう言った。
「これで勝ったらジーニアスと言ってちょうだい。もしくはジーザスでもいいよ」
相手は絶句した。私は自分の勝利を確信した。しかし、相手は不当な手段(なんらかのインチキを使った、悪魔に魂を売って勝利と引き換えた、など)を使って、私を窮地に追い込んだ。そして私の負けが決定したとき、相手はただ一言静かに言った。「ジーザス!」